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HDDの寿命を見逃さない!SMARTで故障予兆を確認する方法と具体的手順

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HDDの寿命を見逃さない!SMARTで故障予兆を確認する方法と具体的手順

パソコンの調子が急に悪くなって焦った経験はありませんか?私も数年前、仕事用の外付けHDDがある朝突然読み書き不能になり、数時間分の作業データを失ったことがあります。あのとき、事前にSMARTを定期確認していれば回避できたかもしれないと強く感じました。この記事では、HDDの寿命(故障予兆)をSMARTでチェックする具体的手順と、確認結果を日常的に便利に活用する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。

SMARTとは?なぜ確認するのか(SEOキーワード:HDD 寿命 SMART 確認)

SMART(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)は、HDDやSSDが自己診断する機能です。セクタの再割当(Reallocated Sectors)、代替待ちセクタ(Current Pending Sectors)、読み取りエラー率などの属性を監視して、故障の前兆を教えてくれます。早めに対処すればデータ損失や作業停止を防げます。

私の体験:事前チェックの重要性

私のケースでは、SMARTの「Reallocated Sector Count」が増え続けていたにもかかわらず放置してしまい、最終的にHDDが壊れました。バックアップは取っていましたが、差分作業分は戻せず時間を大幅にロスしました。以降は定期的にSMARTを確認し、閾値超えたら計画的に交換する運用に変えています。

簡単!OS別 SMART チェック手順(ステップバイステップ)

Windows:CrystalDiskInfo(GUI)とコマンド(簡易)

  1. フリーソフト「CrystalDiskInfo」をダウンロードしてインストールします(インストール時に不要なソフトが出たらチェックを外してください)。
  2. 起動すると接続中のディスク一覧とSMARTの重要項目(状態:Good/Bad、Reallocated、Current Pendingなど)が表示されます。
  3. 簡易コマンド:管理者コマンドプロンプトで wmic diskdrive get status を実行します。結果が OK 以外なら詳細確認します。

macOS / Linux:smartmontools(コマンド)

  1. インストール(macOSはHomebrewがある場合):brew install smartmontools。Linux(Debian/Ubuntu):sudo apt install smartmontools
  2. ディスクを特定して(例:/dev/sda)、管理者権限でSMART情報を表示:
    sudo smartctl -a /dev/sdX(macOSはデバイス名が異なる場合があります)。
  3. 重要な属性:Reallocated_Sector_Ct(再割当セクタ数)、Current_Pending_Sector(代替待ちセクタ)、UDMA_CRC_Error_Count(ケーブル/接続不良)を確認します。0でない、または増加傾向なら要注意です。

SMART結果の読み方:何がヤバいのか

実践:SMARTで見つけたら取るべき行動(手順)

  1. 重要データの即時バックアップを行います(外付けHDD/クラウドに複製)。
  2. SMARTログを保存して増加傾向を記録します(CrystalDiskInfoのログ機能や smartctl -a の出力をファイル化)。
  3. 代替ドライブを準備し、必要ならクローンまたは新規インストールで切替えます。
  4. 古いHDDは廃棄前にデータ消去(物理破壊またはソフトでゼロフィル)を実施します。

この方法でどんな便利が得られるか(具体例)

例えば、週1回のSMARTチェックで「Reallocated_Sector_Ct」が増えているのを早期発見すれば、業務が止まる前に夜間にドライブ交換とデータ移行ができます。急な故障で丸一日作業できなくなるリスクが激減し、結果として納期遅延や復旧コストを削減できます。

応用編:さらに便利にする運用(自動化&監視)

まとめ:小さな手間で大きな安心を

HDDの寿命は必ずしも予告なしに来るわけではありません。SMARTはその「声」を聞くための道具です。週に一度のチェックや自動化で故障予兆を把握し、計画交換とバックアップを習慣化すれば、データ損失や業務停止を未然に防げます。私の失敗から得た教訓をぜひ活かして、安全なPCライフを送ってください。

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