NASバックアップが遅い原因はLANケーブル?通信速度を劇的に改善する具体的な方法
パソコンのバックアップ環境としてNASを使っている方は多いと思います。しかし、「バックアップがやたら遅い」「終わるまで何時間もかかる」といった悩みを抱えていませんか?実はその原因、意外にもLANケーブルにあるケースが少なくありません。
本記事では、NASバックアップが遅い原因として見落とされがちな「LANケーブル」にフォーカスし、私自身の体験談を交えながら、具体的な改善方法を詳しく解説します。さらに、応用編としてより高速・快適な環境を作る方法も紹介します。
NASバックアップが遅すぎる…実際に困った体験談
私がNASを導入した当初、「これでバックアップは安心だ」と思っていました。しかし実際に運用を始めてみると、問題が発生しました。
夜にバックアップを開始しても、朝になっても終わっていないのです。
最初は「NASってこんなものか」と思っていました。しかし、ある日大容量の写真データ(約200GB)をバックアップしたとき、完了までに丸1日以上かかってしまいました。
このとき感じた不便さは次の通りです。
- バックアップ中はネットワークが重くなる
- 終わる時間が読めない
- 作業のたびにストレスが溜まる
「せっかくNASを導入したのに、これでは意味がない」と感じ、原因を徹底的に調べることにしました。
原因はまさかのLANケーブルだった
最初はNAS本体や設定を疑いました。しかし調査を進めるうちに、意外な事実に気づきます。
LANケーブルの規格が古かったのです。
当時使っていたのは「Cat5」という古い規格のケーブルでした。このケーブルは最大100Mbps程度の通信速度しか出ません。
一方で、現在主流の環境は1Gbps(1000Mbps)です。
つまり、理論上は10倍の差があるわけです。
これではどれだけ高性能なNASを使っていても、本来の性能が発揮できません。
LANケーブルの規格と速度の関係
ここで、LANケーブルの代表的な規格を簡単に整理します。
- Cat5:最大100Mbps(古い)
- Cat5e:最大1Gbps
- Cat6:最大1Gbps(より安定)
- Cat6a:最大10Gbps
- Cat7以上:10Gbps以上対応
もし古いケーブルを使っている場合、それだけで大きなボトルネックになっている可能性があります。
解決方法:LANケーブルを高速規格に交換する手順
ここからは、実際に私が行った改善手順を具体的に紹介します。
手順1:現在のLANケーブルの規格を確認する
ケーブルの側面に「Cat5e」「Cat6」などの表記があります。まずはこれを確認してください。
手順2:最低でもCat6以上を用意する
これから購入するなら「Cat6」または「Cat6a」をおすすめします。価格差もそれほど大きくありません。
手順3:ルーターとNASの対応速度を確認する
せっかくケーブルを高速化しても、機器側が対応していないと意味がありません。1Gbps対応か確認しましょう。
手順4:ケーブルを交換する
パソコン⇔ルーター、NAS⇔ルーターの両方を交換するのがポイントです。
手順5:通信速度を確認する
ファイル転送速度をチェックして改善されているか確認します。
実際にどれくらい速くなったのか?
私の場合、Cat5からCat6に変更した結果、バックアップ速度は劇的に改善しました。
- 変更前:約8〜10MB/s
- 変更後:約80〜100MB/s
つまり、約10倍の速度向上です。
200GBのバックアップも、1日かかっていたものが数時間で完了するようになりました。
LANケーブル高速化で得られる具体的なメリット
単に速くなるだけでなく、日常の使い勝手も大きく改善されます。
- バックアップ時間が短縮される
- ネットワークのストレスが減る
- 作業効率が上がる
- NASの活用範囲が広がる
特に感じたのは、「待ち時間のストレスが消えた」ことです。
バックアップは「やらなければいけない作業」ですが、それが快適になるだけで心理的な負担がかなり軽くなります。
応用編:さらに高速化するための方法
LANケーブル交換で満足できない場合、さらに一歩進んだ改善も可能です。
①ルーターを高性能なものに変更する
古いルーターは速度のボトルネックになります。ギガビット対応は必須です。
②NASとPCを直接接続する
スイッチングハブやルーターを介さず、直接接続すると速度が安定することがあります。
③SSD搭載NASを使う
HDDよりも高速なため、読み書き速度が向上します。
④リンクアグリゲーションを活用する
対応機器が必要ですが、複数回線を束ねて速度を向上させることができます。
まとめ:NASが遅いならまずLANケーブルを疑うべき
NASのバックアップが遅い原因は、意外とシンプルなところにあります。
私自身、「機器の性能が悪いのでは?」と疑っていましたが、実際はLANケーブルという基本的な部分が原因でした。
もし同じような悩みを抱えているなら、まずは次の点をチェックしてみてください。
- LANケーブルの規格は古くないか
- 通信速度は十分に出ているか
- 機器が高速通信に対応しているか
これらを見直すだけで、環境が劇的に改善する可能性があります。
「NASは遅いもの」と思い込んでいる方こそ、一度LANケーブルを見直してみてください。思っている以上に快適な環境が手に入ります。
