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「ネットワークパスが見つかりません」の原因と対策|Windows 11

「ネットワークパスが見つかりません」の原因と対策|Windows 11

Windows 11で共有フォルダやNASを開いた時に「ネットワークパスが見つかりません」と表示されたら、まず接続先の名前・共有名・ネットワーク到達性を確認し、その後に共有設定やSMBを調べるのが安全です。

このエラーは「ファイルが壊れた」という意味ではありません。Windowsが「指定されたネットワーク上の場所まで正しくたどり着けない」時に出る代表的なエラーです。入力したパスが間違っているだけのこともあれば、共有元PCの電源、IPアドレス、ファイアウォール、SMBの互換性が原因になることもあります。

最初に確認する3項目

細かい設定を変える前に、次の3つを確認してください。

  1. 共有元PCやNASの電源が入っている
  2. 接続先のPC名・NAS名・共有フォルダ名が正しい
  3. 利用側PCと共有元が同じネットワークまたは正しい社内ネットワークへ接続されている

この3つのどれかが間違っていれば、SMBやアクセス権を変更しても直りません。

ネットワークパスとは何か

Windowsの共有フォルダでは「\\PC名\共有名」のような形式で場所を指定します。これをUNCパスと呼びます。

たとえば、共有元PC名が「DESKTOP-A」、共有フォルダ名が「data」なら、「\\DESKTOP-A\data」です。

この文字列のどこかが間違っている、またはDESKTOP-Aまで通信できない場合に、「ネットワークパスが見つかりません」と表示されることがあります。

よくある失敗例:昔のショートカットをそのまま使う

共有元PCを買い替えたり、NASの名前を変更したりしているのに、デスクトップに残った古いショートカットを使い続けるケースがあります。

ショートカットの見た目は同じでも、リンク先が「\\OLD-PC\data」のままなら、新しいPCにはつながりません。

エラーが出たらショートカットから開くのではなく、現在のPC名・NAS名を確認してエクスプローラーへ直接入力するのが基本です。

原因1:PC名やNAS名が変わっている

共有元PCの名前は、PC買い替え、Windows再セットアップ、管理者による変更などで変わることがあります。

共有元PCでは「設定」→「システム」→「バージョン情報」などからデバイス名を確認できます。

NASの場合は、メーカーの管理画面や検出ツール、ルーターの接続機器一覧から名前を確認します。

古い名前を使っていた場合は、新しい名前で接続し直してください。

原因2:共有フォルダ名が変わっている

共有元PCは開けるのに特定の共有だけエラーになる場合は、共有名が変わったか、共有自体が解除されている可能性があります。

共有元PCで対象フォルダの「プロパティ」→「共有」を開き、現在の共有名を確認します。

「フォルダ名」と「共有名」は同じとは限りません。画面上のフォルダ名だけを見て接続パスを作ると間違えることがあります。

原因3:共有元PCやNASのIPアドレスが変わっている

IPアドレスを直接指定している場合、ルーター再起動などで接続先IPが変わると古いパスは使えません。

たとえば「\\192.168.1.20\data」を使っていたNASが現在「192.168.1.35」になっている場合、以前のパスでは到達できません。

家庭用NASを固定的に使う場合は、ルーターのDHCP予約などでIPアドレスを安定させる方法があります。ただし設定方法はルーターごとに違うため、メーカー手順を確認してください。

原因4:別のWi-Fiやゲストネットワークにつながっている

家庭用ルーターには通常のWi-FiとゲストWi-Fiが用意されていることがあります。ゲストWi-Fiは安全のため、同じネットワーク内のPCやNASへ通信できない設定になっている場合があります。

またメッシュWi-Fiや複数ルーターを使っている家庭では、機器の接続先によってネットワークが分離されることがあります。

両方のPCが同じ信頼できるLANにいるか確認してください。

原因5:ネットワークプロファイルがパブリックになっている

Windows 11では、ネットワークを「パブリック」と「プライベート」に分けて扱います。共有を使う家庭内・社内LANでは、信頼できるネットワークに限りプライベートを使います。

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」を開きます。
  2. 接続中のWi-Fiまたはイーサネットを選びます。
  3. ネットワークプロファイルを確認します。
  4. 信頼できるLANなら「プライベート」にします。

公共Wi-Fiをプライベートにするのは危険です。共有を使わない外部ネットワークではパブリックを維持してください。

原因6:ネットワーク探索や共有機能が無効

「設定」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークの詳細設定」→「共有の詳細設定」で、プライベートネットワークの「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」を確認します。

一覧表示に相手PCが出ない時は特に重要です。

ただしネットワーク探索がオフでも、正しいUNCパスを直接入力すると開ける場合があります。そのため「一覧に表示されない」と「パスでも接続できない」を分けて考えてください。

原因7:共有元PCがスリープしている

共有元PCの電源は入っていても、スリープ中は他のPCから応答できないことがあります。

「共有元PCを触ると突然つながる」「朝だけつながらない」という場合は、電源設定を確認します。

共有を常時使うPCでは、利用時間中にスリープしない設定を検討します。ただし電力消費とのバランスも考えてください。

原因8:Microsoft Defender ファイアウォールで共有通信が止まっている

共有元PCのファイアウォールがSMB通信を遮断していると、ネットワークパスを見つけられません。

安全な確認方法は、プライベートネットワークで「ファイルとプリンターの共有」に必要な通信が許可されているかを見ることです。

ファイアウォールを恒久的にオフにするのは避けてください。原因切り分けで一時的に確認した場合でも、必ず元に戻します。

原因9:共有元のサービスが正常に動いていない

Windowsの共有機能は複数のサービスに依存しています。Windows Updateや不具合の後にネットワーク探索だけ動かなくなる場合があります。

初心者の場合、サービスを手当たり次第に「自動」へ変更するのはおすすめしません。まずPCを再起動し、共有設定を確認してください。

高度な切り分けが必要なら「Function Discovery Provider Host」「Function Discovery Resource Publication」などネットワーク探索に関係するサービス状態を確認する方法もありますが、企業PCでは管理者設定を優先します。

原因10:名前解決だけ失敗している

「\\PC名\share」では開けないのに、「\\IPアドレス\share」では開ける場合、PC名をIPアドレスへ変換する名前解決の問題が考えられます。

家庭内LANではルーターやWindowsの名前解決が一時的に不調になっていることがあります。PCとルーターを正常な手順で再起動し、再確認します。

会社のドメイン環境ではDNS設定が重要なため、勝手にDNSサーバーを変更せず管理者へ相談してください。

原因11:資格情報の問題と混同している

共有先へ到達した後にユーザー名やパスワードで拒否される場合は、ネットワークパスではなく認証問題です。

資格情報入力画面が出るところまで進めるなら、少なくとも接続先へ一定の通信はできています。

その場合は資格情報マネージャー、共有元ユーザー、共有権限、セキュリティ権限を確認してください。

原因12:古いNASとSMBのバージョンが合っていない

古いNASがSMB1.0しか対応していない場合、Windows 11から接続できないことがあります。

MicrosoftはSMB1.0を安全性の低い古いプロトコルとして扱っており、Windows 11には標準でインストールされていません。

まずNASのファームウェア更新やSMB2・SMB3対応設定を確認してください。SMB1.0を有効にするのは、どうしても必要な古い機器に限定します。

原因13:Windows 11 24H2のSMB署名強化

Windows 11 24H2ではSMBの安全性が強化されています。特にPro、Enterprise、EducationなどではSMB署名が既定で要求される構成があり、古いNASやSambaサーバーと互換性問題が出ることがあります。

SMB署名を無効にすれば接続できる場合もありますが、Microsoftは第三者製サーバーとの互換性回避だけを目的とした無効化を推奨していません。

まず共有先のファームウェア、SMB2・SMB3、署名対応を確認してください。

初心者向けの安全な確認手順

  1. 共有元PC・NASの電源を確認する
  2. 同じネットワークへ接続する
  3. PC名・NAS名を確認する
  4. 共有名を確認する
  5. 「\\PC名」へ直接アクセスする
  6. ネットワークプロファイルを確認する
  7. ネットワーク探索と共有設定を確認する
  8. 共有元PCを再起動する
  9. ファイアウォールの共有許可を確認する
  10. 古いNASならSMB対応状況を確認する

この順番なら、SMB1やゲスト接続など安全性を下げる設定を先に触らずに済みます。

設定の確認方法

対処後は、接続できるかだけでなく、どこまで進めたかを確認します。

書き込みテストでは重要ファイルを直接編集せず、テスト用ファイルを使ってください。

再起動時の確認ポイント

  1. ルーター再起動が必要な場合は、接続中の利用者へ影響を確認します。
  2. 共有元PCまたはNASを再起動します。
  3. 完全に起動するまで待ちます。
  4. 利用側PCを再起動します。
  5. 古いショートカットではなく新しいUNCパスで接続します。

NASは起動に数分かかることがあります。ランプが正常状態になる前にテストすると、別のエラーが混ざります。

便利になる具体例

ネットワークパスの確認方法を覚えると、NASだけでなく共有プリンター、Windows共有、社内ファイルサーバーでも「名前の問題か」「通信の問題か」「権限の問題か」を切り分けやすくなります。

特に「PC名ではダメだがIPでは開ける」と確認できれば、共有権限より名前解決を優先するなど、次の行動を迷わず決められます。

応用:安定した共有運用にする

家庭や小規模オフィスで共有を頻繁に使うなら、次のような運用が役立ちます。

予防方法

FAQ

0x80070035も同じ問題ですか?

0x80070035は「ネットワークパスが見つかりません」と一緒に表示される代表的なエラーコードです。原因はパスの誤り、ネットワーク、名前解決、ファイアウォール、SMBなど複数あります。

IPアドレスでは開けるのにPC名では開けません

名前解決の問題が疑われます。家庭ではルーターやPC再起動、PC名確認を行います。企業環境ではDNSやドメイン設定に関係するため管理者へ相談してください。

SMB1.0を有効にすれば直りますか?

古いNASがSMB1.0しか対応していない場合には関係しますが、一般的な最初の対処ではありません。まずパス、通信、共有設定を確認してください。

共有元PCが見えているのにエラーになります

一覧表示できても共有名が間違っている、資格情報や権限で拒否される、SMB互換性に問題がある場合があります。どこまで開けるかを確認してください。

まとめ

「ネットワークパスが見つかりません」と出たら、共有元の電源→ネットワーク→PC名・NAS名→共有名→直接接続→ネットワーク探索→ファイアウォール→SMBの順で確認してください。

エラーが出たからといって、すぐSMB1.0を有効にしたりファイアウォールを切ったりする必要はありません。まず指定した場所が現在も存在し、そこまで通信できるかを確認することが、安全で最短の解決につながります。

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