フィッシング詐欺かも?怪しいURLを安全に確認する方法【クリックする前にチェック】
メールやSMSに届いたURLを見て、「これ、本物のサイトなのかな?」と不安になったことはありませんか。
「アカウントが停止されます」「お支払い情報を更新してください」「不正アクセスを検知しました」などと書かれていると、焦ってURLをクリックしたくなります。
しかし、フィッシング詐欺が疑われるときは、URLをクリックする前に確認することが重要です。
この記事では、パソコン初心者の方でもできる怪しいURLの確認方法を、Windows 11を基準に安全な順番で紹介します。
- フィッシング詐欺とは?
- 私も「急いで確認しなければ」とURLを開きそうになったことがあります
- フィッシング詐欺が特に困る場面
- フィッシングが疑われるときはURLをクリックしない
- Windowsで怪しいURLを確認する方法
- URLのどこを見ればフィッシングサイトを見分けられる?
- 最も安全なのはメールのURLを使わず公式サイトを自分で開くこと
- 検索結果から公式サイトを開く場合も注意する
- Windows 11でブラウザーのURLを確認する方法
- URLが長すぎて怪しいか判断できない場合
- 送信者のメールアドレスも確認する
- こんなメールやSMSはフィッシングを疑う
- 怪しいURLをすでにクリックしてしまった場合
- IDやパスワードを入力してしまった場合
- クレジットカード情報を入力してしまった場合
- ファイルをダウンロード・実行してしまった場合
- 再起動するときの確認ポイント
- 応用編:公式サイトをブックマークしてフィッシング対策をする
- 仕事や日常でもURL確認を習慣にすると安心
- フィッシング被害を予防するためにできること
- フィッシングとURL確認に関するよくある質問
- まとめ:フィッシングを疑ったらURLを開く前に確認しよう
フィッシング詐欺とは?
フィッシング詐欺とは、銀行、通販サイト、クレジットカード会社、宅配業者などの本物そっくりのメールやWebサイトを使い、ID・パスワード・カード情報などを入力させようとする手口です。
偽サイトの見た目が本物と非常によく似ているケースもあるため、画面のデザインだけで本物と判断するのは危険です。
特に注意したいのが、メールやSMSに記載されているURLです。
- アカウントが停止される
- 支払い方法に問題がある
- 本人確認が必要
- 荷物を配達できなかった
- 不正ログインが見つかった
- ポイントの有効期限が近い
このように不安をあおり、急いでURLを開かせようとするメッセージには注意しましょう。
私も「急いで確認しなければ」とURLを開きそうになったことがあります
私自身も、利用しているサービスを名乗るメールに「セキュリティ上の問題が発生しました」という内容が書かれていて、反射的にリンクを開きそうになったことがあります。
メールのロゴや文章もそれらしく、一見しただけでは怪しいと感じませんでした。
ところが、リンク先のURLを確認すると、普段利用している公式サイトとは異なるドメインでした。
この経験から、メールの見た目ではなく、実際のURLを確認する習慣が大切だと実感しました。
フィッシング詐欺が特に困る場面
フィッシングメールは、仕事中や外出中など、じっくり確認できないタイミングで届くと特に厄介です。
たとえば仕事中に「アカウントを24時間以内に確認してください」と表示されたら、急いで処理しようとしてしまうかもしれません。
スマートフォンではURL全体が見えにくいため、偽物に気づきにくい場合もあります。
フィッシング詐欺では、このような「急がなければ」という心理を利用されることがあります。
フィッシングが疑われるときはURLをクリックしない
怪しいメールやSMSを受け取った場合、最初に覚えておきたいのは「確認のためにリンクをクリックしない」ことです。
本物か確かめるために開いたつもりでも、偽サイトへ誘導されてしまう可能性があります。
確認するときは、リンクを開くのではなく、まずURLそのものを確認します。
Windowsで怪しいURLを確認する方法
方法1:マウスポインターをリンクの上に置く
Windowsのパソコンでメールを確認している場合は、比較的簡単にリンク先を確認できます。
- 怪しいメールを開きます。
- メール本文にあるリンクはクリックしません。
- マウスポインターをリンクの上に移動します。
- 画面下部などに表示されるリンク先URLを確認します。
クリックする必要はありません。マウスポインターを重ねるだけです。
ただし、利用しているメールソフトやブラウザーによって表示方法は異なります。
方法2:右クリックからURLをコピーする
リンク先をより詳しく確認したい場合は、右クリックでURLをコピーする方法があります。
- リンクの上で右クリックします。
- 「リンクのコピー」や「リンクのアドレスをコピー」などを選択します。
- メモ帳を開きます。
- コピーしたURLを貼り付けます。
- URLを開かず、文字列だけを確認します。
貼り付けには、Windowsのショートカットキー「Ctrl + V」が便利です。
「Ctrl + V」は、コピーした文字やファイルなどを貼り付けるショートカットキーです。
メモ帳へ貼り付けるだけなら、ブラウザーでリンク先を直接開かずにURLを確認できます。
確認するときは、ブラウザーのアドレスバーではなくメモ帳へ貼り付けるのがおすすめです。アドレスバーへ貼り付けた場合、誤ってEnterキーを押すとサイトを開いてしまうためです。
URLのどこを見ればフィッシングサイトを見分けられる?
ドメインを確認する
URLを確認するときに特に重要なのがドメインです。
ドメインとは、簡単にいうとWebサイトの住所を識別するための名前です。
たとえば、見た目には有名サービスの名前が入っていても、実際のドメインが公式サイトと違っていれば注意が必要です。
「会社名がURLに入っているから大丈夫」と判断してはいけません。
本物に似せたスペルに注意する
フィッシングサイトでは、公式サイトに似た文字列が使われることがあります。
たとえば、本来のサービス名に余計な文字が追加されていたり、アルファベットの一部が似た文字に置き換えられていたりするケースです。
一文字違うだけでも別のWebサイトになる可能性があります。
「httpsだから安全」と判断しない
URLの先頭が「https」になっているから安全だと思っている方もいるかもしれません。
しかし、httpsだからフィッシングサイトではない、とは判断できません。
httpsは、主にブラウザーとWebサイト間の通信を暗号化する仕組みです。偽サイトでもhttpsを利用できます。
そのため、httpsの有無だけではなく、公式サイトとドメインが一致しているかを確認することが大切です。
最も安全なのはメールのURLを使わず公式サイトを自分で開くこと
メールやSMSの内容が本当か確認したい場合、リンクを使わずに公式サイトへアクセスする方法が安全です。
- メールやSMS内のURLは開きません。
- 普段利用しているブラウザーを起動します。
- 保存している公式サイトのブックマークなどからアクセスします。
- 公式サイトにログインします。
- お知らせやアカウント情報を確認します。
普段スマートフォンの公式アプリを利用しているサービスなら、メールのリンクではなく公式アプリを自分で起動して通知を確認する方法もあります。
たとえば「支払いに問題があります」というメールが届いた場合、メール内のボタンから確認するのではなく、いつも使っている公式アプリや公式サイトから支払い状況を確認します。
検索結果から公式サイトを開く場合も注意する
検索エンジンで会社名やサービス名を検索して公式サイトを探す方法もありますが、検索結果だけを無条件に信用するのは避けましょう。
検索結果に表示されたサイト名だけではなく、URLも確認してください。
特に銀行やクレジットカードなど重要なサービスは、普段から確認済みの公式サイトをブックマークしておくと安心です。
Windows 11でブラウザーのURLを確認する方法
Webサイトをすでに開いている場合は、ブラウザー上部のアドレスバーを確認します。
Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどでは、アドレスバーに現在開いているページのURLが表示されます。
URL全体を確認したい場合は、アドレスバーをクリックするか、次のショートカットキーを利用できます。
Ctrl + L
「Ctrl + L」を押すと、ブラウザーのアドレスバーを選択できます。
ただし、怪しいメールのリンクをURL確認のためだけに開くのは避けてください。この方法は、すでに開いてしまったサイトのURLを確認するときなどに利用します。
URLが長すぎて怪しいか判断できない場合
正規のWebサイトでも、ページによってはURLが非常に長くなることがあります。
そのため、「URLが長い=フィッシングサイト」ではありません。
反対に、短いURLだから安全とも限りません。
短縮URLが使われている場合は本来のアクセス先が見えにくいため、知らない相手から届いた短縮URLは特に慎重に扱いましょう。
送信者のメールアドレスも確認する
URLだけでなく、送信者のメールアドレスも確認すると判断材料が増えます。
表示名に有名企業の名前が書かれていても、それだけで本物とは限りません。
メールソフトで送信者部分を確認し、実際のメールアドレスをチェックしてください。
ただし、送信元アドレスだけで100%本物と判断することもできません。URL、メール内容、公式サイトのお知らせなどを組み合わせて確認しましょう。
こんなメールやSMSはフィッシングを疑う
- 「本日中」「24時間以内」など、対応を急がせてくる
- 突然パスワードの入力を要求される
- クレジットカード番号の入力を求められる
- 身に覚えのない支払いについて書かれている
- 不自然な日本語が使われている
- 送信元とリンク先のドメインが不自然
- 添付ファイルを急いで開くよう求められる
- 「アカウントを停止する」など不安を強くあおっている
ただし、最近のフィッシングメールは文章が自然な場合もあります。
「日本語がおかしくないから本物」という判断も避けましょう。
怪しいURLをすでにクリックしてしまった場合
URLをクリックしただけで、すぐにすべての情報が盗まれたと決まるわけではありません。
まずは、それ以上操作せずにページを閉じましょう。
- 怪しいページに情報を入力しません。
- ファイルをダウンロードしません。
- ページを閉じます。
- Windows セキュリティでパソコンを確認します。
- 必要に応じてパソコンを再起動します。
Windows セキュリティで確認する
Windows 11には「Windows セキュリティ」というセキュリティ機能が標準搭載されています。
- スタートボタンをクリックします。
- 「設定」を開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択します。
- 「Windows セキュリティ」を開きます。
- 「ウイルスと脅威の防止」を確認します。
- 必要に応じてスキャンを実行します。
Windows 10では設定画面の構成がWindows 11と一部異なりますが、「Windows セキュリティ」から同様に確認できます。
IDやパスワードを入力してしまった場合
フィッシングサイトと思われるページにIDやパスワードを入力してしまった場合は、ページを閉じるだけでは不十分です。
本物の公式サイトまたは公式アプリを自分で開き、できるだけ早くパスワードを変更してください。
同じパスワードをほかのサービスでも使用している場合は、そちらも変更を検討します。
また、サービスに「2段階認証」や「多要素認証」が用意されている場合は有効にしておくと、パスワードだけでログインされるリスクを減らせます。
クレジットカード情報を入力してしまった場合
カード番号、有効期限、セキュリティコードなどを入力してしまった場合は、自己判断で様子を見るのではなく、カード会社の公式窓口へ速やかに相談してください。
この場合も、怪しいメールに書かれている電話番号やURLは利用しません。
カード本体、公式アプリ、利用明細、カード会社の公式サイトなど、信頼できる情報から問い合わせ先を確認しましょう。
ファイルをダウンロード・実行してしまった場合
怪しいサイトからファイルをダウンロードし、さらに実行してしまった場合は注意が必要です。
悪意のあるプログラムが含まれている可能性があるため、Windows セキュリティなどで確認してください。
会社のパソコンの場合は、自分だけで対処せず社内のシステム担当者やセキュリティ担当者へ早めに連絡することも重要です。
再起動するときの確認ポイント
怪しいサイトやファイルに触れたあと、「再起動すれば直る」と考える方もいますが、再起動だけで安全になるとは限りません。
再起動後は次のような変化がないか確認しましょう。
- 見覚えのない画面が表示されないか
- 知らないアプリが起動していないか
- ブラウザーのホームページが変わっていないか
- 不審な警告や広告が頻繁に表示されないか
- Windows セキュリティに警告が出ていないか
不審な状態が続く場合は、無理に操作を続けず専門家やメーカーのサポートへ相談する方法もあります。
応用編:公式サイトをブックマークしてフィッシング対策をする
フィッシング対策として簡単で便利なのが、よく使う重要なWebサイトをブックマークしておく方法です。
銀行、クレジットカード、通販サイトなどを毎回メールのリンクから開くのではなく、確認済みのブックマークからアクセスします。
Microsoft EdgeやGoogle Chromeでは、ページをお気に入りやブックマークとして保存できます。
Windowsでは「Ctrl + D」を押すと、現在開いているページをお気に入り・ブックマークへ追加できるブラウザーが一般的です。
最初に公式サイトであることを十分に確認してから登録してください。
仕事や日常でもURL確認を習慣にすると安心
URL確認の習慣は、個人のネットショッピングだけでなく仕事でも役立ちます。
取引先を装ったメールや、クラウドサービスのログイン画面を装ったフィッシングなどにも注意が必要だからです。
「メールが届いたらすぐクリック」ではなく、「重要な内容ほどリンク先を確認する」という習慣を身につけると、安全にパソコンを使いやすくなります。
特に請求書、パスワード変更、アカウント停止などのメールでは、一度確認してから操作するだけでも誤クリックを減らせます。
フィッシング被害を予防するためにできること
普段から次の対策をしておくと、フィッシングメールが届いたときにも落ち着いて対応できます。
- 重要なサービスは公式サイトをブックマークする
- メールやSMSのリンクから安易にログインしない
- URLのドメインを確認する習慣をつける
- パスワードを複数サービスで使い回さない
- 利用できるサービスでは2段階認証・多要素認証を設定する
- Windowsやブラウザーを最新の状態に保つ
- Windows セキュリティの警告を無視しない
Windows Updateもセキュリティ対策の一つです。更新には不具合修正だけでなく、セキュリティ上の問題を修正する更新が含まれることがあります。
フィッシングとURL確認に関するよくある質問
URLをクリックしただけでパスワードは盗まれますか?
クリックしただけで必ずパスワードが盗まれるわけではありません。ただし、危険なサイトへアクセスすること自体にリスクがあるため、怪しいURLは開かないことが基本です。
httpsなら安全なサイトですか?
いいえ。httpsは通信を暗号化する仕組みであり、そのWebサイト自体が信頼できることを保証するものではありません。フィッシングサイトでもhttpsは利用できます。
メールに会社のロゴがあるので本物ですか?
ロゴだけでは判断できません。画像やデザインは本物そっくりに作られる可能性があります。送信元、URL、公式サイトのお知らせなどを確認しましょう。
URLを安全に確認する一番簡単な方法は?
Windowsでは、リンクをクリックせずにマウスポインターを重ね、表示されるURLを確認する方法があります。必要ならリンクを右クリックしてコピーし、メモ帳へ貼り付けて確認すると誤クリックを防ぎやすくなります。
本物か判断できない場合はどうすればいいですか?
メールやSMSのリンクを使用せず、普段利用している公式アプリや、事前に確認して保存した公式サイトのブックマークからアクセスしてください。それでも判断できない場合は、公式の問い合わせ窓口へ確認するのが安全です。
怪しいメールは削除しても大丈夫ですか?
フィッシングメールだと判断できた場合は、メールサービスの迷惑メール・フィッシング報告機能を利用したうえで削除するとよいでしょう。会社のパソコンでは、削除前に社内ルールに従って担当部署へ報告してください。
まとめ:フィッシングを疑ったらURLを開く前に確認しよう
フィッシング詐欺では、本物そっくりのメールやWebサイトを使ってID、パスワード、クレジットカード情報などを入力させようとします。
怪しいメールやSMSが届いたときに最も重要なのは、焦ってURLをクリックしないことです。
Windowsでは、リンクにマウスポインターを重ねたり、右クリックでURLをコピーしてメモ帳へ貼り付けたりすることで、リンク先を開かずに確認できます。
ただし、自分でURLの安全性を完全に判定しようとする必要はありません。
重要なサービスはメール内のリンクを使わず、確認済みのブックマークや公式アプリからアクセスするという方法を習慣にすると、フィッシング被害を防ぎやすくなります。
もし怪しいサイトでパスワードやカード情報を入力してしまった場合は放置せず、公式サイトでのパスワード変更やカード会社への連絡など、入力した情報に応じて早めに対応しましょう。
