Unreal Engineが落ちるときはドライバ更新で改善?初心者向けに安全な対処法を解説
Unreal Engineを使っていて、「起動すると落ちる」「プロジェクトを開く途中でクラッシュする」「作業中に突然終了する」と困っていませんか。
特に困るのが、昨日まで普通に使えていたのに突然クラッシュするケースです。作業中に落ちると保存していない変更が失われることもあり、ゲーム制作や3DCG作業がなかなか進みません。
私もUnreal Engineが突然終了する症状に遭遇した際、最初はプロジェクトが壊れたと思い込み、設定をいろいろ変更して余計に原因がわかりにくくなったことがあります。実際には、グラフィックドライバを含めてPC側の環境を確認することが重要でした。
Unreal Engineが頻繁に落ちる場合、NVIDIAやAMD、Intelなどのグラフィックドライバを更新することで改善する可能性があります。
この記事ではWindows 11を基準に、パソコン初心者でも試しやすい方法から順番に、ドライバ更新や確認方法を紹介します。
- Unreal Engineが落ちるときにドライバ更新が有効な理由
- こんな症状ならグラフィックドライバを確認しよう
- まずUnreal EngineとWindowsを再起動する
- 自分のGPUがNVIDIA・AMD・Intelのどれか確認する
- NVIDIAのグラフィックドライバを更新する
- AMD Radeonのグラフィックドライバを更新する
- Intel Graphicsのドライバを更新する
- Windows Updateでもドライバを確認する
- ドライバ更新後は必ずWindowsを再起動する
- 私が失敗したポイント|いきなり設定を変更しすぎない
- ドライバを更新してもUnreal Engineが落ちる場合
- ドライバ更新後に逆に落ちるようになった場合
- 危険度が高い対処|ドライバを完全削除して入れ直す
- Unreal Engineが落ちにくい環境にする予防方法
- 応用編|クラッシュしたタイミングを記録しておく
- Unreal Engineが落ちるときのよくある質問
- まとめ|Unreal Engineが落ちるならドライバ更新とPC環境を確認しよう
Unreal Engineが落ちるときにドライバ更新が有効な理由
Unreal Engineは、パソコンの「GPU」を使って3Dグラフィックスを描画します。
GPUとは、映像や3Dグラフィックスの計算を得意とする部品です。「グラフィックボード」や「グラボ」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
WindowsとGPUの間でやり取りをするために必要なのがグラフィックドライバです。
ドライバが古かったり正常に動作していなかったりすると、Unreal Engineで高負荷な3D描画を行った際にクラッシュすることがあります。
こんな症状ならグラフィックドライバを確認しよう
次のような症状がある場合は、グラフィックドライバの状態を確認してみましょう。
- Unreal Engineの起動途中で落ちる
- プロジェクトを開くとクラッシュする
- 作業中に突然Unreal Editorが終了する
- 3D画面を操作すると落ちる
- ゲームを実行するとクラッシュする
- 画面が一瞬真っ暗になってからUnreal Engineが落ちる
- GPUやDirectXに関係するエラーが表示される
- WindowsやUnreal Engineを更新してから不安定になった
ただし、Unreal Engineが落ちる原因はドライバだけではありません。メモリ不足、GPUの負荷、プロジェクトの問題、プラグインなどが原因になる場合もあります。
まずUnreal EngineとWindowsを再起動する
ドライバを変更する前に、最も安全な方法としてWindowsの再起動を試しましょう。
- Unreal Engineで保存できるデータを保存します。
- Unreal Editorを終了します。
- Epic Games Launcherも終了します。
- Windowsの「スタート」をクリックします。
- 「電源」を選択します。
- 「再起動」をクリックします。
- 再起動後にUnreal Engineを起動します。
一時的なメモリ不足やWindows側の不具合であれば、これだけで正常に戻ることがあります。
再起動後に確認するポイント
再起動したら、ブラウザやゲーム、動画編集ソフトなどを大量に起動せず、まずUnreal Engineだけを起動してください。
この状態では落ちない場合、Unreal Engineそのものではなく、ほかのアプリとの同時使用によるメモリ不足やGPUへの負荷が関係している可能性があります。
自分のGPUがNVIDIA・AMD・Intelのどれか確認する
グラフィックドライバを更新するには、まず自分のパソコンに搭載されているGPUを確認します。
Windows 11なら「タスク マネージャー」を使う方法が簡単です。
- キーボードの「Ctrl」+「Shift」+「Esc」を同時に押します。
- タスク マネージャーが開きます。
- 「パフォーマンス」を選択します。
- 「GPU」を選択します。
- 画面に表示されるGPU名を確認します。
「Ctrl」+「Shift」+「Esc」は、タスク マネージャーを直接開くWindowsのショートカットキーです。
「NVIDIA GeForce」「AMD Radeon」「Intel Graphics」などの名前が表示されます。
GPUが2つ表示されても異常ではない
ノートパソコンなどでは、「Intel」と「NVIDIA」のようにGPUが2つ表示されることがあります。
これはCPUに内蔵されたGPUと、高性能なGPUの両方を搭載しているためです。
故障とは限らないため、GPUが2つあるという理由だけでドライバを削除しないでください。
NVIDIAのグラフィックドライバを更新する
NVIDIA GeForceシリーズを搭載している場合は、NVIDIAが提供している公式のドライバ更新手段を利用します。
使用しているGPUに対応するドライバを確認し、画面の案内に従ってインストールしてください。
ドライバは非公式サイトからダウンロードせず、メーカーの公式サイトや公式アプリを利用することが重要です。
更新前には作業中のデータを保存し、Unreal EngineなどGPUを使用するアプリを終了しておきましょう。
Game ReadyとStudio Driverはどちらを選ぶ?
NVIDIAでは、用途によって複数のドライバが提供される場合があります。
Game Ready Driverは新しいゲームへの対応を重視したドライバです。一方、Studio Driverはクリエイティブ系アプリでの安定性などを重視しています。
Unreal Engine以外にも動画編集や3DCG制作ソフトを仕事で使用している場合は、Studio Driverを検討する方法もあります。
ただし、環境によって適したドライバは異なるため、単純に「Studio Driverなら絶対に落ちない」というわけではありません。
AMD Radeonのグラフィックドライバを更新する
AMD Radeonシリーズの場合も、AMDが提供している公式のドライバを利用します。
- 使用しているRadeonの型番を確認します。
- AMD公式のサポートから対応するドライバを確認します。
- Unreal Engineなどのアプリを終了します。
- ドライバをインストールします。
- 完了後にWindowsを再起動します。
ドライバ更新中に画面が一時的に暗くなったり、表示が切り替わったりすることがあります。
更新処理が続いている場合は、慌ててパソコンの電源を切らないようにしてください。
Intel Graphicsのドライバを更新する
Intelの内蔵GPUやIntel Arcなどを使用している場合も、グラフィックドライバを確認できます。
ただし、メーカー製のノートパソコンでは、パソコンメーカーが独自に調整したドライバを提供していることがあります。
特にノートパソコンの場合は、PCメーカーのサポート情報も確認したうえで更新してください。
Windows Updateでもドライバを確認する
Windows 11では、Windows Update経由でドライバが提供される場合もあります。
- 「Windows」+「I」キーを押します。
- 「Windows Update」を開きます。
- 利用できる更新プログラムを確認します。
- 必要な更新を適用します。
- Windowsを再起動します。
「Windows」+「I」はWindowsの「設定」を開くショートカットキーです。Windows 10でも設定を確認するときに役立ちます。
環境によっては「詳細オプション」内のオプション更新などにドライバ関連の更新が表示される場合があります。
ドライバ更新後は必ずWindowsを再起動する
グラフィックドライバを更新したら、Windowsを再起動してからUnreal Engineの動作を確認しましょう。
再起動後は、いきなり複数のアプリを開かずにUnreal Engineだけを起動します。
- Unreal Engineが正常に起動するか
- 同じプロジェクトを開けるか
- ビューポートを操作しても落ちないか
- ゲームを実行してもクラッシュしないか
- 以前落ちた操作を再現しても問題ないか
特に重要なのは、以前クラッシュしたときと同じ操作を試すことです。
同じ操作をしても落ちなくなったのであれば、ドライバ更新によって改善した可能性があります。
私が失敗したポイント|いきなり設定を変更しすぎない
Unreal Engineが落ちると、「設定を軽くすれば直るのでは?」と考えて、グラフィックス関連の項目を次々変更したくなります。
私も複数の設定を一度に変更してしまい、症状が改善したあとに「結局どの変更が効いたのかわからない」という状態になったことがあります。
トラブル解決では、一度に変更する項目をできるだけ少なくすることが大切です。
「再起動する」「ドライバを更新する」「再度確認する」のように、一つずつ試すと原因を切り分けやすくなります。
ドライバを更新してもUnreal Engineが落ちる場合
最新のグラフィックドライバに更新してもクラッシュするなら、別の原因を確認します。
メモリ不足を確認する
Unreal Engineはプロジェクトによって大量のメモリを使用します。
「Ctrl」+「Shift」+「Esc」でタスク マネージャーを開き、「パフォーマンス」からメモリ使用量を確認してください。
メモリ使用率が非常に高い場合は、ブラウザ、ゲーム、動画編集ソフトなど不要なアプリを終了してから再度試します。
GPUの使用状況を確認する
同じくタスク マネージャーの「パフォーマンス」からGPUの使用状況を確認できます。
Unreal Engineを操作した瞬間にGPUの負荷が大きく変化する場合は、描画処理が関係している可能性があります。
別のプロジェクトを開いてみる
原因を切り分けるために、新しい空のプロジェクトを作成して正常に動作するか確認する方法も有効です。
新しいプロジェクトは正常なのに特定のプロジェクトだけ落ちるのであれば、パソコン全体よりも、そのプロジェクトの設定やアセット、プラグインなどを疑ったほうがよいでしょう。
最近追加したプラグインを確認する
Unreal Engineには機能を追加できる「プラグイン」があります。
プラグインを追加・更新した直後から落ちるようになった場合は、その変更が影響している可能性があります。
ただし、プロジェクトに必要なプラグインを無効化すると正常に開けなくなることもあります。変更前にプロジェクトをバックアップしてください。
ドライバ更新後に逆に落ちるようになった場合
「最新ドライバにすれば必ず安定する」とは限りません。
新しいドライバと特定のGPU、Unreal Engineのバージョン、Windows環境などの組み合わせによっては、更新後に問題が発生することもあります。
その場合は、使用しているGPUメーカーやUnreal Engine側の既知の問題を確認し、必要であれば以前の安定していたドライバへ戻すことを検討します。
ドライバの削除や古いバージョンへの変更は、通常の更新より慎重な操作が必要です。初心者の場合は、現在のドライババージョンや更新日時を記録してから作業してください。
危険度が高い対処|ドライバを完全削除して入れ直す
通常のドライバ更新でも改善せず、ドライバ自体の破損が疑われる場合は、ドライバを削除して再インストールする方法が検討されることがあります。
ただし、この方法は単純なアップデートよりリスクがあります。
「Unreal Engineが落ちる」という理由だけで、最初からドライバの完全削除を行う必要はありません。
間違ったドライバを削除したり、再インストールに失敗したりすると、画面表示に問題が発生する可能性があります。
初心者の方は、まずメーカー公式の通常の更新方法を試してください。
Unreal Engineが落ちにくい環境にする予防方法
クラッシュを完全になくすことは難しいものの、日頃からPC環境を確認しておけばトラブルの原因を切り分けやすくなります。
- 作業中はこまめに保存する
- プロジェクトを定期的にバックアップする
- 不要なアプリを大量に起動しない
- Windowsの空き容量を確保する
- グラフィックドライバのバージョンを把握しておく
- ドライバ更新前に作業データを保存する
- Unreal Engineの更新前にプロジェクトをバックアップする
- プラグインを一度に大量に変更しない
応用編|クラッシュしたタイミングを記録しておく
Unreal Engineが頻繁に落ちる場合は、「落ちた」という事実だけでなく、直前に何をしていたのか記録しておくと原因を探しやすくなります。
たとえば「プロジェクト起動時」「特定のマップを開いたとき」「Playを押したとき」「高負荷なシーンを表示したとき」などです。
表示されたエラーメッセージも重要なので、消す前にスクリーンショットを残しておくと便利です。
Windowsでは「Windows」+「Shift」+「S」を押すと、画面の必要な部分をスクリーンショットとして記録できます。
仕事でUnreal Engineを使用している場合も、発生条件を記録しておけば社内の担当者やサポートへ相談するときに状況を伝えやすくなります。
Unreal Engineが落ちるときのよくある質問
Q. Unreal Engineが落ちるならドライバ更新をすれば直りますか?
必ず直るわけではありません。ただし、グラフィックドライバが古い、破損している、Unreal Engineとの相性に問題がある場合は、更新によって改善する可能性があります。
Q. ドライバはどこからダウンロードすればいいですか?
NVIDIA、AMD、Intelなど、使用しているGPUメーカーの公式サイトや公式の更新ツールを利用してください。メーカー製パソコンでは、PCメーカーが提供するドライバが推奨される場合もあります。
検索結果に表示された正体のわからない「ドライバ更新ソフト」を安易にインストールするのは避けましょう。
Q. ドライバ更新中に画面が暗くなりました。故障ですか?
グラフィックドライバの更新中は、画面が一時的に暗くなったり表示が切り替わったりすることがあります。すぐに故障と判断して電源を切らず、インストール処理が完了するまで待ちましょう。
Q. 最新ドライバにしたら逆にクラッシュします
最新ドライバでも環境によって問題が発生する可能性があります。更新直後から症状が始まったのであれば、GPUメーカーやUnreal Engineのサポート情報を確認し、既知の問題がないか調べましょう。
Q. Windows 10でも確認方法は同じですか?
基本的な考え方はWindows 10でも同じです。タスク マネージャーやデバイス情報などの画面デザイン、一部の設定項目の場所はWindows 11と異なる場合があります。
まとめ|Unreal Engineが落ちるならドライバ更新とPC環境を確認しよう
Unreal Engineが起動時や作業中に頻繁に落ちる場合は、グラフィックドライバが原因になっている可能性があります。
最初に作業データを保存してWindowsを再起動し、それでも改善しなければ、使用しているGPUがNVIDIA、AMD、Intelのどれなのか確認しましょう。
ドライバを更新するときは、GPUメーカーやPCメーカーが提供する正規の方法を利用することが重要です。更新後はWindowsを再起動し、以前クラッシュした操作をもう一度試して改善したか確認してください。
それでもUnreal Engineが落ちる場合は、メモリ不足、GPU負荷、特定のプロジェクト、プラグインなど別の原因も考えられます。
「再起動 → GPUを確認 → 公式ドライバを更新 → Windowsを再起動 → 同じ操作で確認」という順番なら、初心者でも安全に原因を切り分けやすくなります。
