目次
はじめに — CPU使用率が高いと困る理由
最近パソコンを使っていると、動作がモッサリしたりファンがやたら回ったり、バッテリーがすぐ減る――そんな経験はありませんか?私は数ヶ月前、ブラウザを少し使っただけでCPUが常時80%に張り付き、動画編集中に強制終了するまでになりました。結論は「不要なバックグラウンドアプリ」が原因でした。本記事ではその問題を解決する実践手順を、初心者でも分かるように丁寧に説明します。
目標:何をどうしたいか
目的はシンプルです。常時高いCPU使用率を引き起こす不要なプロセスや常駐アプリを特定・停止・無効化し、快適で安定した動作(アプリ切り替えの高速化、バッテリー延長、静音化)を実現することです。
手順(Windows編) — 背景アプリ見直しの具体的なやり方
-
タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
-
「プロセス」タブでCPU順に並べ替え、上位のアプリを確認します。
-
-
怪しいプロセスの特定
-
上位に出るアプリ名をメモ。分からない場合は右クリック→「ファイルの場所を開く」で実行ファイルを確認します。
-
-
一時停止(終了)して様子を見る
-
安全そうなら右クリック→「タスクの終了」。ただし
Systemやsvchost.exe等のシステムプロセスは触らないでください。
-
-
スタートアップアプリを整理
-
タスクマネージャーの「スタートアップ」タブで不要な常駐を無効化します。
-
-
バックグラウンドアプリ設定を見直す(Windows設定 → プライバシー → バックグラウンドアプリ)
-
不要なアプリのバックグラウンド動作をオフにします。
-
-
サービスの見直し(services.msc)
-
明らかに不要で手動対応できるサービスは「手動」または「無効」に。ただし業務用やネットワークに関わるものは慎重に。
-
-
常駐ソフト(アンチウイルス・クラウド同期等)の設定変更
-
スキャン頻度や常駐モジュールを軽量化します。
-
-
詳細診断ツールの活用
-
SysinternalsのProcess ExplorerやResource Monitorで細かく調査します。
-
手順(macOS編) — 基本チェック
-
アクティビティモニタを起動(アプリケーション → ユーティリティ)
-
CPUタブで高負荷プロセスを確認。
-
-
ログイン項目の整理(システム設定 → ユーザとグループ → ログイン項目)
-
不要な常駐を削除。
-
-
launchd / フォアグラウンドデーモンの確認
-
launchctl list等で不要な起動項目を管理。
-
この方法でどのように便利になるか(具体例)
-
アプリ切り替えが高速化:CPUが空くためウィンドウ切替やAlt+Tabの応答が改善します。
-
バッテリー持ちが延びる:常時高負荷のプロセスを止めるとノートPCの稼働時間が数十分〜数時間伸びることがあります。
-
静音化:ファン回転が抑えられ、作業中のノイズが減ります。私の場合、不要同期サービスを止めたら動画編集中のファン音が劇的に静かになりました。
-
安定性向上:編集作業や仮想マシンのクラッシュが減ります。
応用編:さらに便利にするテクニック
-
軽量の常駐管理スクリプトを作る(PowerShellやBashで特定プロセスを定期チェックして終了)
-
プロファイル別のスタートアップ設定(仕事用・ゲーム用で切り替え)
-
仮想デスクトップやコンテナ化で重たい作業を隔離(開発やテスト向け)
-
自動化ツール(Task Scheduler/cron)で低負荷時間にメンテナンス実行(更新やバックアップを夜間に移す)
-
ブラウザの拡張を精査:特に広告ブロッカーや同期系拡張はメモリ・CPUを使います。使うものだけ残す。
注意点:やってはいけないこと
-
システムプロセスや知らないサービスを安易に無効化しないでください。必ず実行ファイルやサービス名を検索して安全性を確認してください(仕事用PCはIT管理者に相談を)。
まとめ
-
タスクマネージャー/アクティビティモニタで高負荷を特定
-
一時停止→効果を確認
-
スタートアップやバックグラウンド許可を整理
-
必要ならサービスと設定を恒久的に見直す
-
応用で自動化・プロファイル分離

コメント