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はじめに:メモリ不足でイライラしていませんか?
最近、作業中にブラウザが重くなったり、アプリの切り替えでカクついたりしていませんか。私も以前、オンライン会議中に画面共有が固まり、重要な資料の切り替えが遅れて焦った経験があります。原因はメモリ(RAM)不足。使っていない常駐アプリが裏でメモリやCPUを食いつぶしていることが多く、不要な常駐を解除するだけで劇的に快適になります。本稿では具体的手順を丁寧に説明しますので、今日から試してみてください。
なぜ不要常駐を解除したいのか(目的)
不要常駐を解除すると、
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起動直後からメモリ使用量が低くなる
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アプリ切り替え・多重作業がスムーズになる
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バッテリー持ち(ノートPC)が改善する
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セキュリティリスクやバックグラウンドの通信が減る
といった恩恵があります。目標は「必要な時に必要なアプリだけ動くPC」にすることです。
Windowsでの具体的手順(初心者向け・安全)
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タスクマネージャーを開く:Ctrl+Shift+Esc。
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「スタートアップ」タブを選択:起動時に自動実行されるアプリ一覧が出ます。
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不要な項目を選んで「無効化」:例えば、メーカーのヘルスチェックや使っていないチャットアプリなど。
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設定アプリからの確認:設定 → アプリ → スタートアップで同じ項目を確認可能。
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サービスの見直し(上級):Windowsキー+R →
services.mscを実行。明らかに不要で、役割が分かるサービスを「手動」に変更。ただし必須サービスを止めないよう注意。 -
常駐の原因追跡(強化):Sysinternals の Autoruns を使うと、レジストリやスタートアップフォルダ、サービスまで詳細に見えます(上級者向け)。使う前にシステムの復元ポイントを作成してください。
macOSでの具体的手順
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システム設定 → ユーザとグループ → ログイン項目:不要なアプリを選び「-」で削除。
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アクティビティモニタで確認:メモリタブで常駐プロセスを確認し、不要ならアプリ側の設定で自動起動を切るか、強制終了で動作確認。
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LaunchAgents / LaunchDaemons の確認(上級):
/Library/LaunchAgentsなどに不要なplistがある場合はバックアップ後に除去。
Linux(代表的なディストロ向け)
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systemdのサービス確認:
systemctl list-unit-files --type=service。不要ならsudo systemctl disable サービス名。 -
ユーザー起動アプリ:
~/.config/autostart内を確認して不要な.desktopを削除。
手順まとめ(安全に進めるチェックリスト)
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事前に重要なファイルのバックアップまたは復元ポイントを作成。
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ひとつずつ無効化し、再起動して動作を確認。問題が出たら元に戻す。
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不明なプロセスはネット検索で役割を確認(名前だけで停止しない)。
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セキュリティソフトやディスプレイドライバ等、明らかに必要なものは触らない。
この方法でどれだけ便利になるか — 具体例
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オンライン会議:会議前に不要常駐を減らしておけば、画面共有やビデオエンコードがスムーズになり、映像の固まりや音声遅延が減ります。
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ブラウジング複数タブ:メモリを確保できるためタブ間の復帰時間が短縮。業務効率が上がります。
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写真編集や動画書き出し:編集ソフトが利用できるメモリ量が増え、レンダリング時間が短くなります。
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ノートPCの持ち:常駐プロセスが減れば消費電力も抑えられ、外出先での稼働時間が延びます。
応用編:さらに便利にする方法
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軽量代替アプリへ切替:重い常駐ソフト(例:重いチャットクライアント)を、軽量版やWeb版に切り替えれば常駐自体を減らせます。
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メモリ増設:根本対策として物理メモリを増やすと効果は絶大ですが、まずは常駐整理でコスト0の改善を試してください。
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自動化スクリプト:よく使う無効化/有効化をバッチやシェルスクリプトで管理すれば、作業前に一発で最適化できます(上級者向け)。
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監視ツール導入:定期的にメモリ使用をグラフ化するツールを導入すると、何が急にメモリを消費しているか分かりやすくなります。
おわりに
不要常駐の解除は、リスクも少なく即効性のある改善策です。まずはタスクマネージャーやログイン項目を覗いて、使っていないものを「無効化」してみてください。私のように会議や作業で困らなくなり、PCが「使える」道具に戻ります。

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