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Word・Excelが重いときの最速対処法 — アドインを停止して劇的に軽くする手順
Office(Word/Excel)が起動や操作で重くなると、作業効率が落ちてイライラします。私も数週間前、数百ページの文書を開こうとしたらWordが5分以上フリーズし、結局強制終了して数時間の作業が無駄になった経験があります。原因は様々ですが、意外と見落としがちなのが「アドイン」です。本記事では筆者の体験談を交え、初心者でもできるアドイン無効化の手順と、その後どれだけ快適になるかを具体的に説明します。
なぜアドインが重さの原因になるのか
アドインは機能拡張として便利ですが、読み込み時に余計な処理や外部接続(ネットワーク確認やライセンス認証)を行うことがあり、起動遅延や応答遅延を招きます。特に古いCOMアドインやサードパーティのプラグインは互換性の問題で頻繁に落ちたり、CPU/メモリを消費したりします。
アドインを停止する(基本手順:Word/Excel 共通)
以下はWindows版Office(Office 2016/2019/365)の手順です。Mac版でも概念は同様ですがメニューの位置が異なります。
- Officeを終了する — 全てのWord/Excelウィンドウを閉じます。
- 安全モードで起動して確認(任意)
・Windowsキー+R を押し、winword /safe(Word)またはexcel /safe(Excel)と入力してOK。
・安全モードで速ければアドインが怪しいサインです。 - アドイン管理画面を開く
・Word/Excelを通常起動 → 左上の「ファイル」→「オプション」→「アドイン」へ移動。 - 種類を確認して無効化する
・画面下部の「管理」ドロップダウンで COM アドイン を選び「設定」→ 表示されるアドインのチェックを外して「OK」。
・必要に応じて Excel アドイン(.xla/.xlam)や テンプレート も同様に確認します。 - 再起動して効果を確認 — Officeを再起動して動作が改善しているか確認してください。
注意点とトラブル対処
- どのアドインが問題か分からない場合は、ひとまずすべてのサードパーティ製アドインをオフにして、ひとつずつ戻して検証します。
- 企業PCの場合はグループポリシーや管理者権限で制限されていることがあります。自分で操作できないときはIT担当へ相談してください。
- 重要なアドイン(社内ツール等)は無効化すると機能が使えなくなるので、業務に必須かどうか確認してください。
この方法でどれだけ便利になるか(具体例)
以下は私がアドイン無効化で実際に体験した改善です:
- 起動時間が短縮 — Wordの起動が約45秒→8秒に。毎日数回起動するなら体感で大幅な時間短縮になります。
- スクロールやカーソル反応が改善 — 大きな文書でのスクロールのカクつきが消え、編集がスムーズになりました。
- CPU負荷の低下 — 常駐アドインがバックグラウンドでCPUを使っていたのが減り、ノートPCのファン音も静かになりました。
- 保存や印刷の失敗が減る — 外部サービス連携系アドインを切ったら、保存時のタイムアウトや印刷時のエラーが激減しました。
応用編:さらに便利にする方法
一度アドインを整理して快適になったら、さらに下記を試すと運用がより安定します。
- 不要なテンプレート(Normal.dotm等)を整理する — 大きなテンプレートが読み込みで重くなる場合があります。バックアップ後に不要分を削除または隔離してみてください。
- 信頼済みフォルダーとトラストセントターの設定を見直す — 外部アドインの自動実行を制限しつつ必要なものだけ許可します。
- グループポリシー/レジストリで一括管理(企業向け) — IT管理者なら特定のCOMアドインを配布/禁止することで全社的に安定性を確保できます。
- Office OnlineやGoogleドキュメントを一時利用 — 大容量ファイルの簡易編集や閲覧はブラウザ版で行い、編集専用はローカルで行う運用も有効です。
- 定期的なチェックリストを作る — 毎月「アドイン一覧の確認」「Office更新」「テンプレ整理」をルーチン化すると再発を防げます。
まとめ:まずはアドインを疑ってみる価値があります
WordやExcelが重いと感じたら、最初にアドインを疑ってください。安全モードで動作確認→アドインを段階的に無効化して検証する手順は、初心者でもできるシンプルで効果的な対応です。私の経験では、この対応で日常のストレスが大幅に軽減しました。ぜひ試してみてください。

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