パソコンがウイルス感染したかも?Windows 11で安全にウイルススキャンする方法
「急にパソコンが重くなった」「見覚えのない画面が表示される」「ウイルスに感染していますという警告が出た」など、普段と違う動作があると不安になります。
私自身も以前、Webサイトを見ている最中に突然ウイルス感染を知らせる警告が表示され、慌てて画面内のボタンを押しそうになったことがあります。しかし、このような警告自体が偽物の場合もあるため、表示されたボタンをむやみにクリックせず、Windowsのセキュリティ機能からスキャンすることが大切です。
この記事では、パソコン初心者でもできるように、Windows 11を中心にウイルス感染が疑われるときの確認方法とスキャン手順をわかりやすく紹介します。
- ウイルス感染が疑われるのはどんなとき?
- まず注意!「ウイルスに感染しました」という画面を信用しない
- Windows 11なら標準機能でウイルススキャンできる
- Windows 11でウイルススキャンする基本手順
- 感染が心配なら「フルスキャン」を実行する
- さらに詳しく調べる「Microsoft Defender オフライン スキャン」
- 再起動する前に確認しておきたいこと
- ウイルスが検出されたらどうすればいい?
- ウイルス対策機能が有効になっているか確認する
- セキュリティ情報を最新の状態にする
- Windows 10でもスキャン方法は基本的に同じ
- 筆者が失敗した「警告画面を信用しそうになった」体験
- 仕事中に感染が疑われた場合は特に注意
- スキャンしても異常が続く場合の対処法
- 応用編:特定のファイルだけをスキャンする
- ウイルス感染を予防するためにできること
- ウイルススキャンを覚えるとパソコンを安心して使いやすくなる
- よくある質問
- まとめ
ウイルス感染が疑われるのはどんなとき?
パソコンの調子が悪いからといって、必ずウイルスに感染しているわけではありません。ただし、次のような症状が突然現れた場合は、一度スキャンしておくと安心です。
- 何もしていないのにパソコンが急に重くなった
- 見覚えのない広告や警告が頻繁に表示される
- ブラウザのホームページが勝手に変わった
- 知らないアプリがインストールされている
- Windows セキュリティから警告が出た
- ファイルが勝手に消えたり名前が変わったりする
- パソコンのファンが何もしていないのに激しく回り続ける
- 身に覚えのない通信やアカウントの操作がある
一方、パソコンが重いだけなら、Windows Updateやメモリ不足、ストレージ容量不足などが原因の場合もあります。症状だけでウイルス感染と決めつけず、まずは安全な方法で確認しましょう。
まず注意!「ウイルスに感染しました」という画面を信用しない
Webサイトを見ていると、突然「ウイルスが検出されました」「今すぐスキャンしてください」といった画面が表示されることがあります。
ブラウザ上に表示された警告だけでは、本当にウイルスへ感染したとは判断できません。
偽の警告を表示して、不要なソフトをインストールさせたり、電話をかけさせたりする手口もあります。
特に次のような行動は避けてください。
- 警告画面に表示された電話番号へ電話する
- 「今すぐ削除」「修復」などのボタンを押す
- 指示されたアプリやソフトをインストールする
- クレジットカード情報を入力する
- Microsoftアカウントなどのパスワードを入力する
- 知らない相手にパソコンを遠隔操作させる
警告画面が閉じられない場合は、キーボードの「Alt」+「F4」を同時に押してみましょう。これは現在開いているウィンドウを閉じるためのWindowsのショートカットキーです。
それでも閉じられない場合は、「Ctrl」+「Shift」+「Esc」を押すとタスク マネージャーを開けます。使用しているブラウザを選択し、「タスクの終了」で閉じる方法があります。
Windows 11なら標準機能でウイルススキャンできる
Windows 11には「Windows セキュリティ」というセキュリティ機能が標準搭載されています。
その中でウイルスや不正なプログラムを検出する機能が「Microsoft Defender ウイルス対策」です。
そのため、Microsoft Defenderが有効になっているパソコンなら、ウイルス感染が疑われたときにWindowsの標準機能からスキャンできます。
なお、他社製のウイルス対策ソフトを使用している場合は、Microsoft Defenderではなく、そのセキュリティソフトがウイルス対策を担当していることがあります。
Windows 11でウイルススキャンする基本手順
手順1:Windows セキュリティを開く
- 画面下にある「スタート」をクリックします。
- 検索欄に「Windows セキュリティ」と入力します。
- 検索結果に表示された「Windows セキュリティ」をクリックします。
スタートボタンはWindowsのロゴが付いたボタンです。キーボードの「Windowsキー」を押してスタートメニューを開いても構いません。
手順2:「ウイルスと脅威の防止」を開く
Windows セキュリティが開いたら、「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
ここでは現在検出されている脅威や、前回スキャンした日時などを確認できます。
手順3:まずクイックスキャンを実行する
最初は「クイック スキャン」を実行してみましょう。
- 「ウイルスと脅威の防止」を開きます。
- 「クイック スキャン」をクリックします。
- スキャンが終了するまで待ちます。
- 検出結果を確認します。
クイックスキャンでは、ウイルスなどが潜みやすい場所を中心にチェックします。
通常の確認であれば便利ですが、明らかに不審な症状がある場合は、クイックスキャンだけで終わらせずフルスキャンも検討してください。
感染が心配なら「フルスキャン」を実行する
「怪しいファイルを開いてしまった」「知らないソフトをインストールしてしまった」など、感染の可能性が高い場合はフルスキャンがおすすめです。
- 「Windows セキュリティ」を開きます。
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
- 「スキャンのオプション」を開きます。
- 「フル スキャン」を選択します。
- 「今すぐスキャン」をクリックします。
フルスキャンは、パソコン内のファイルや実行中のプログラムなどを広範囲に確認します。そのため、保存しているデータ量によってはかなり時間がかかることがあります。
ノートパソコンの場合は途中でバッテリーが切れないよう、ACアダプターを接続して実行すると安心です。
さらに詳しく調べる「Microsoft Defender オフライン スキャン」
通常のスキャンで問題が解決しない場合は、Microsoft Defender オフライン スキャンという方法もあります。
これはWindowsを通常起動した状態とは異なる環境でスキャンし、通常の状態では見つけにくい悪意のあるプログラムを調べるための機能です。
- 「Windows セキュリティ」を開きます。
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
- 「スキャンのオプション」を開きます。
- 「Microsoft Defender オフライン スキャン」を選択します。
- 「今すぐスキャン」をクリックします。
この操作ではパソコンが再起動します。作業中のWordやExcel、ブラウザなどがある場合は、必ず先に保存してください。
再起動する前に確認しておきたいこと
ウイルス感染が疑われる状態で再起動するときは、次の点を確認しておきましょう。
- 作成中のファイルを保存したか
- 必要のないUSBメモリや外付けHDDを取り外したか
- ノートパソコンなら電源ケーブルを接続したか
- Windows Updateの途中ではないか
- 再起動後にWindows セキュリティの結果を確認できる状態か
特にUSBメモリなどの外部ストレージは、感染が疑われるパソコンへ必要以上に接続しないほうが安全です。
ウイルスが検出されたらどうすればいい?
スキャンによって脅威が見つかった場合は、Windows セキュリティに表示される内容を確認します。
「検疫」や「削除」などが表示された場合は、基本的にWindows セキュリティが推奨する処理に従います。
検疫とは、危険なファイルを通常の場所から隔離して、簡単に動作できないようにする処理です。
処理が完了したらパソコンを再起動し、もう一度スキャンを実行してください。
再スキャンで脅威が検出されず、不審な症状も消えているか確認します。
ウイルス対策機能が有効になっているか確認する
スキャンだけでなく、普段からウイルス対策機能が動作していることも重要です。
- 「Windows セキュリティ」を開きます。
- 「ウイルスと脅威の防止」を開きます。
- 「ウイルスと脅威の防止の設定」を確認します。
- 警告や対応が必要な項目が表示されていないか確認します。
Microsoft Defenderを使用している場合は、リアルタイム保護が重要です。リアルタイム保護とは、開いたファイルや実行されるプログラムなどを継続的に監視する機能です。
ただし、他社製のセキュリティソフトを利用しているパソコンでは表示や状態が異なる場合があります。複数のウイルス対策ソフトを無理に同時動作させる必要はありません。
セキュリティ情報を最新の状態にする
ウイルス対策ソフトは、新しい脅威を見つけるための情報を利用しています。この情報が古いままだと、新しい脅威への対応が十分でない可能性があります。
Windows セキュリティの「ウイルスと脅威の防止」から、セキュリティ インテリジェンスが更新されているか確認しておきましょう。
また、Windows Updateも重要です。
- 「Windowsキー」+「I」を押します。
- 「設定」が開きます。
- 「Windows Update」をクリックします。
- 更新プログラムの状態を確認します。
「Windowsキー」+「I」はWindowsの「設定」を素早く開くショートカットキーです。覚えておくと、セキュリティ以外の設定変更でも便利です。
Windows 10でもスキャン方法は基本的に同じ
Windows 10でも「Windows セキュリティ」からMicrosoft Defenderのスキャンを実行できます。画面の配置や項目名がWindows 11と多少異なる場合がありますが、基本的な考え方は同じです。
ただし、Windows 10は2025年10月14日に通常のサポートが終了しています。対象パソコンではWindows 11への移行や、利用環境に応じた延長セキュリティ更新プログラムなどを検討してください。
筆者が失敗した「警告画面を信用しそうになった」体験
以前、Webサイトを調べていたときに突然大きな警告音が鳴り、「ウイルスが検出されました」という画面が表示されたことがあります。
画面にはすぐ対処するよう促すボタンがあり、最初は本物のセキュリティ警告だと思ってクリックしそうになりました。
しかし、Windows セキュリティを自分で開いてスキャンしたところ、脅威は検出されませんでした。ブラウザに表示されていた警告と、Windowsのセキュリティ機能による警告は別物だったのです。
この経験から、「ウイルス感染」という文字を見ても、その画面の指示に従うのではなく、Windows セキュリティを自分で開いて確認することが大切だと感じました。
仕事中に感染が疑われた場合は特に注意
会社のパソコンでは、自分の判断だけでウイルスを削除したり初期化したりしないほうがよい場合があります。
感染したパソコンが社内ネットワークやクラウドサービスに接続されていると、影響範囲を調査する必要があるためです。
仕事用パソコンで感染が疑われる場合は、会社の情報システム担当者や管理者へ早めに連絡してください。会社から対応方法を指定されている場合は、その手順を優先しましょう。
スキャンしても異常が続く場合の対処法
ウイルスが検出されなかったのにパソコンの動作がおかしい場合は、原因がウイルスではない可能性があります。
たとえば、次のような原因が考えられます。
- Windows Updateによる一時的な負荷
- メモリ不足
- ストレージの空き容量不足
- 不要なアプリの自動起動
- ブラウザの拡張機能の不具合
- Windowsやアプリの不具合
- SSDやHDDなどの故障
ウイルススキャンで問題が見つからない場合は、パソコンが重くなった時期や直前にインストールしたアプリなども確認してみましょう。
応用編:特定のファイルだけをスキャンする
「ダウンロードしたこのファイルだけ心配」という場合は、対象ファイルを個別に確認する方法も便利です。
Microsoft Defenderが利用できる環境では、エクスプローラーで対象のファイルやフォルダーを右クリックし、Microsoft Defenderでスキャンする項目を選択できる場合があります。
Windows 11では右クリックメニューが簡略化されているため、目的の項目が見つからないときは「その他のオプションを確認」も確認してください。
メールの添付ファイルやインターネットからダウンロードしたファイルなど、少しでも不審に感じたものは、開く前に確認する習慣をつけると安全性を高められます。
ウイルス感染を予防するためにできること
ウイルスは感染してから対処するより、普段から感染しにくい使い方をすることが重要です。
- Windows Updateを定期的に実行する
- ブラウザやアプリも最新版へ更新する
- 知らないメールの添付ファイルを開かない
- 不審なURLをクリックしない
- 「ウイルス感染」などの突然の警告を信用しない
- 信頼できないサイトからソフトをダウンロードしない
- Microsoft Defenderなどのウイルス対策機能を有効にする
- 重要なデータは定期的にバックアップする
特にバックアップは重要です。写真や仕事のファイルなど、失うと困るデータはパソコンだけに保存せず、信頼できるクラウドサービスや外部ストレージなどにもバックアップしておくと安心です。
ウイルススキャンを覚えるとパソコンを安心して使いやすくなる
ウイルス感染が心配になるたびに「パソコンを初期化したほうがいいのかな」と悩む必要はありません。
Windows セキュリティの使い方を知っていれば、気になるファイルを開いてしまったときや、パソコンの動作に違和感があるときに自分で確認できます。
仕事でメールの添付ファイルを扱う場合や、日常的にネットショッピング、インターネット検索などを利用する場合にも役立つ知識です。
よくある質問
Q. 「ウイルスに感染しています」と表示されたら感染確定ですか?
いいえ。Webブラウザに表示される警告には偽物もあります。画面内の電話番号やボタンを使用せず、Windows セキュリティを自分で開いてスキャンしてください。
Q. クイックスキャンとフルスキャンはどちらを使えばいいですか?
まず確認したい場合はクイックスキャンが手軽です。怪しいファイルを実行したなど感染が強く疑われる場合は、フルスキャンも検討してください。
Q. フルスキャン中にパソコンを使っても大丈夫ですか?
基本的には使用できますが、パソコンの動作が重くなることがあります。急ぎの作業がなければ、時間に余裕があるときに実行するとよいでしょう。
Q. Microsoft Defender オフライン スキャンをするとデータは消えますか?
オフライン スキャン自体はパソコンの初期化ではありません。ただし再起動を伴うため、実行前に作業中のデータを保存してください。重要なデータは普段からバックアップしておくことも大切です。
Q. ウイルスが検出されなければ絶対に安全ですか?
スキャンで何も検出されなくても、絶対に感染していないと断言することはできません。不審な動作が続く場合は、フルスキャンやオフライン スキャンを試し、必要であればパソコンメーカーや専門家へ相談してください。
Q. 有料のウイルス対策ソフトは必ず必要ですか?
Windows 11にはMicrosoft Defenderを含むWindows セキュリティが標準搭載されています。利用目的や必要な機能によっては他社製セキュリティソフトを選ぶ方法もありますが、「有料ソフトでなければウイルススキャンできない」というわけではありません。
まとめ
パソコンのウイルス感染が疑われたときは、慌てて警告画面のボタンをクリックしたり、知らないソフトをインストールしたりしないことが重要です。
Windows 11では、標準の「Windows セキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」からウイルススキャンを実行できます。
まずはクイックスキャンを行い、感染が強く疑われる場合はフルスキャン、必要に応じてMicrosoft Defender オフライン スキャンを利用しましょう。
スキャン後は検出結果だけでなく、パソコンを再起動して不審な症状が改善したか確認することも大切です。
「怪しい警告画面の指示には従わず、Windows セキュリティを自分で開いて確認する」という基本を覚えておけば、突然ウイルス感染が疑われたときにも落ち着いて対処しやすくなります。

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