Wordのコメントを削除する方法|1件だけ・まとめて消す手順を初心者向けに解説
Wordで文書を開いたとき、右側に名前付きの吹き出しが表示されて「これはどうやって消すの?」と困ることがあります。この吹き出しは、多くの場合コメントです。コメントは本文そのものではなく、文書を確認する人が質問や修正指示などを書き残すための機能です。
仕事で受け取ったWordファイルには、「ここを確認してください」「この表現で問題ありませんか」といったコメントが付いていることがあります。確認が終わったコメントを残したまま提出すると、相手に不要なメモまで見せてしまうことがあります。そのため、最終版を作るときはコメントの状態を確認しておくことが大切です。
この記事では、パソコン初心者の方に向けて、Wordのコメントを1件ずつ削除する方法、文書内のコメントをまとめて削除する方法、削除できないときの確認ポイント、印刷やPDF化の前に確認したいことまで順番に説明します。
Wordのコメントとは?本文とは別の確認用メモ
Wordのコメントは、文書の特定の文字や場所に対してメモを付ける機能です。共同で資料を作るときや、上司・同僚にレビューしてもらうときによく使われます。
たとえば報告書の文章を選択して「数字の根拠を追記してください」というコメントを付ければ、本文を書き換えなくても修正してほしい場所を伝えられます。コメントには投稿者の名前が表示されることがあり、複数人で確認すると誰の指摘なのかも把握しやすくなります。
ここで覚えておきたいのは、コメントを削除しても、通常はコメントが付いていた本文まで削除されるわけではないという点です。削除されるのは確認用のコメントです。ただし、コメントと「変更履歴」は別の機能なので混同しないようにしましょう。
コメントと変更履歴は別物
コメントは「この部分を確認してほしい」といったメモです。一方、変更履歴は文字の追加や削除など、文書をどのように編集したかを記録する機能です。
そのため、コメントを全部削除しても、変更履歴による赤字や取り消し線が残っている場合があります。逆に変更履歴を承認してもコメントが残ることがあります。提出前に文書をきれいな状態にしたい場合は、コメントと変更履歴をそれぞれ確認してください。
Wordのコメントを1件だけ削除する方法
不要になったコメントが少ない場合は、1件ずつ内容を確認しながら削除する方法が安全です。必要なコメントまでまとめて消してしまう事故を防ぎやすいため、最初はこちらをおすすめします。
- コメントが付いているWord文書を開きます。
- 削除したいコメントをクリックして選択します。
- Word上部の「校閲」タブを開きます。
- コメント関連の操作から「削除」を選びます。
- 対象のコメントが消えたことを確認します。
Wordのバージョンや画面幅によってボタンの表示位置や名称が多少異なる場合があります。ボタンが見つからないときは、対象コメントを右クリックして削除に相当する項目がないか確認する方法もあります。
右クリックから削除できる場合もある
コメントを選択した状態で右クリックすると、コメントを削除するためのメニューが表示される場合があります。校閲タブまで移動するのが面倒なときに便利です。
ただし、右クリックメニューはWordの種類や更新状況によって表示が異なることがあります。見つからなければ無理に探さず、校閲タブから操作してください。
Wordのコメントをまとめて削除する方法
文書の最終版が完成していて、すべてのコメントが不要だと確認できている場合は、まとめて削除すると効率的です。ただし、この操作は必要なコメントまで消してしまう可能性があるため、実行前に文書を一度確認してください。
- Wordで対象文書を開きます。
- 「校閲」タブを開きます。
- コメントの「削除」ボタン付近にあるメニューを開きます。
- 文書内のコメントをすべて削除する項目を選択します。
- コメントが残っていないか文書全体を確認します。
大量のコメントを1件ずつ消すより速い方法ですが、確認途中のコメントが残っている文書では使わないほうが安全です。特に複数人で共同編集しているファイルでは、ほかの人がまだ確認していないコメントがないか注意してください。
「解決」と「削除」は同じではない
新しいWordのコメント機能では、コメントを「解決済み」のような状態にできる場合があります。これはコメントに対する作業が終わったことを示すための機能で、完全な削除とは意味が異なります。
「画面上で目立たなくなったから削除された」と思い込むと、後からコメントが確認できる状態のままファイルを渡してしまうことがあります。提出先へコメントそのものを残したくない場合は、解決しただけなのか、実際に削除したのかを区別して確認しましょう。
コメントを削除できないときの確認ポイント
削除ボタンを押せない、編集操作ができないといった場合は、Wordの故障とは限りません。まず文書の状態を確認します。
読み取り専用になっていないか確認する
読み取り専用の文書では、コメントを含む編集操作が制限されることがあります。Word上部に「読み取り専用」や編集を有効にするための案内が表示されていないか確認してください。
メールやインターネットから取得した文書では、安全のため編集が制限された状態で開かれる場合もあります。信頼できるファイルだと確認できる場合に限り、画面の案内に従って編集可能な状態にします。不明な送信元から届いたファイルであれば、むやみに編集を有効にしないでください。
編集制限が設定されていないか確認する
作成者が文書に編集制限を設定している場合、自分の操作だけではコメントを削除できないことがあります。会社の共有文書などでは、意図的に制限されている可能性もあります。
この場合、制限を勝手に解除しようとするのではなく、文書の管理者や作成者に確認するのが安全です。
ブラウザ版とデスクトップ版の違いを確認する
Wordにはパソコンへインストールして使うデスクトップ版のほか、ブラウザで利用するWeb版があります。利用している環境によって操作方法や利用できる機能が異なることがあります。
画面が説明と違う場合は、まず自分がどのWordを使っているか確認してください。会社のMicrosoft 365環境では更新によって画面構成が変わることもあります。
コメントを削除する前にバックアップを作ると安心
コメントを大量に削除する前は、元ファイルを残しておくと安心です。特にレビュー内容が重要な文書では、あとから「どんな指摘があったか確認したい」となることがあります。
簡単なのは「名前を付けて保存」で別ファイルを作る方法です。たとえば「企画書_レビュー中.docx」と「企画書_提出版.docx」のように分けておけば、提出版からコメントを削除してもレビュー中のファイルには内容を残せます。
ショートカットキーを使う場合、一般的な保存はCtrl + Sです。ただしCtrl + Sは現在のファイルへ上書き保存する操作なので、元のコメントを残したい場合は先に別名保存してください。
コメントを消したのに画面が変わらないときは再確認する
コメントを削除したあと、Wordの表示設定やほかの校閲情報によって「まだ何か残っている」ように見えることがあります。コメントではなく変更履歴が表示されている可能性もあります。
校閲タブでコメントの一覧を確認し、残っているコメントがないか見ます。そのうえで、変更履歴が有効になっていないかも確認してください。コメントと変更履歴を切り分けるだけで原因が分かりやすくなります。
保存・再起動後にも削除されたか確認する
操作が終わったら、保存して終わりではなく、重要な文書では一度閉じて開き直すと安心です。
- コメントを削除します。
- Ctrl + Sで文書を保存します。
- Wordを閉じます。
- 同じファイルをもう一度開きます。
- 校閲タブやコメント欄を確認します。
パソコンを再起動する必要は通常ありませんが、Wordの動作がおかしい場合は保存後にWordを終了し、それでも改善しなければWindowsを再起動して状態を確認する方法があります。再起動前には、開いているほかの文書も必ず保存してください。
印刷前にコメントが出ないか確認する
コメントを削除する目的が「紙に印刷したときにコメントを出したくない」という場合は、削除だけでなく印刷プレビューも確認しましょう。
Ctrl + Pを押すと印刷画面を開けます。印刷する前にプレビューを見て、本文以外の校閲情報が表示されていないか確認してください。コメントを残しておきたい文書では、コメント自体を削除せず印刷設定を見直すほうが適切な場合もあります。
PDFで提出するときも最終表示を確認する
社外へ資料を送るとき、WordファイルではなくPDFに変換するケースも多くあります。PDFにしたからといって、確認なしで安全だと考えないようにしましょう。
PDFを作成したら、そのPDF自体を開いて全ページを確認します。コメントや変更履歴に関係する表示が残っていないか、レイアウトが崩れていないか、ページ数が想定どおりかを見ると安心です。
仕事でコメント削除をするときの失敗例
コメント機能でありがちな失敗は、レビューが終わっていないのにすべて削除してしまうことです。私自身も文書を整理するとき、画面をすっきりさせたい気持ちから不要そうな情報を先に消したくなることがあります。しかし、確認用の情報は一度消すと「何を直す予定だったか」が分からなくなることがあります。
そのため、仕事ではコメント内容を確認する→必要な修正を本文へ反映する→修正結果を確認する→不要になったコメントを削除するという順番にすると安全です。いきなり「すべて削除」を選ばないことがポイントです。
コメント管理をさらに便利にする方法
複数人で文書を確認するときは、コメントを単なるメモではなく「確認作業の記録」として使うと便利です。指摘を受けたらすぐ消すのではなく、本文を修正して確認が終わった段階で整理すると、作業漏れを減らせます。
また、ファイル名に「レビュー中」「提出版」などの状態を入れると、どのファイルからコメントを削除してよいか判断しやすくなります。ただし、同じファイルのコピーを増やしすぎると最新版が分からなくなるため、保存場所と命名ルールを決めておきましょう。
コメントを残したまま提出しないための予防方法
- 提出前チェックに「コメント確認」を入れる
- 変更履歴も別途確認する
- 印刷プレビューを確認する
- PDF提出なら作成後のPDFを開いて確認する
- レビュー用と提出用のファイルを分ける
- 重要な文書は削除前にバックアップを残す
毎回同じ順番で確認するだけでも、コメントの消し忘れは減らせます。特に社外提出資料では、本文だけでなく校閲情報にも目を向ける習慣を付けておくと安心です。
よくある質問
コメントを削除すると本文も消えますか?
通常、コメントの削除はコメント情報を消す操作であり、コメント対象の本文を削除する操作ではありません。ただし重要な文書では、削除前にコピーを保存しておくとより安心です。
削除したコメントを元に戻せますか?
削除直後であれば、状況によってはCtrl + Zの「元に戻す」で戻せる場合があります。ただし保存・終了後などは同じ方法で戻せないことがあります。必要なコメントがある文書では、削除前に別名保存しておくのが確実です。
コメントを全部削除しても変更履歴が残っています
コメントと変更履歴は別機能です。コメントを削除しただけでは、変更履歴による追加・削除の記録は処理されません。校閲タブで変更履歴の状態を別途確認してください。
コメントを消さずに印刷だけしたくありません
コメントを文書に残したまま、印刷時の表示対象から外せる場合があります。印刷画面の設定とプレビューを確認してください。大切なレビュー記録なら、削除するより印刷設定を変更するほうが安全です。
コメントが削除できないのはなぜですか?
読み取り専用、編集制限、権限、利用しているWordの種類などが考えられます。まず文書が編集可能な状態か確認し、会社管理のファイルなら管理者や作成者へ確認してください。
提出前に何を確認すればよいですか?
コメント、変更履歴、作成者情報などの校閲・文書情報に加えて、印刷プレビューやPDF化後の見た目も確認すると安心です。社外秘情報が含まれていないかも合わせて確認しましょう。
まとめ
Wordのコメントは、文書をレビューするときに便利な確認用メモです。不要になったコメントは、校閲タブから1件ずつ削除できます。すべての確認が完了している文書なら、まとめて削除する方法も便利です。
ただし、コメントと変更履歴は別機能です。また、「解決」と「削除」も同じ意味とは限りません。最終版を提出するときは、コメントだけを見て終わりにせず、変更履歴や印刷プレビュー、PDF化後の表示まで確認してください。
初心者の方は、いきなり全コメントを削除せず、まず別名でバックアップを保存してから1件ずつ確認する方法が安全です。確認、修正、削除、保存、開き直して再確認という流れを習慣にすると、仕事の文書を安心して提出できるようになります。

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