Wordのセクション区切りとは?改ページとの違いと使い方を初心者向けに解説

Wordのセクション区切りとは?改ページとの違いと使い方を初心者向けに解説

Wordで資料を作っていると、「セクション区切り」という言葉を見かけることがあります。ページを分けるだけなら改ページで十分そうに見えるため、「何のために使うの?」と迷いやすい機能です。

私もWordを使い始めた頃、ページ番号を途中から変えようとしてうまくいかず、何度設定し直しても前のページまで一緒に変わって困ったことがあります。原因は、文書全体が同じセクションのままだったことでした。

セクション区切りは、1つのWord文書を設定上の複数のまとまりに分ける機能です。途中のページだけ用紙の向きを横にする、章ごとにヘッダーを変える、表紙にはページ番号を付けず本文から「1」を始める、といった場面で役立ちます。

セクション区切りとは?

Wordの「セクション」とは、ページ設定やヘッダー、フッターなどを個別に設定できる文書内の範囲です。セクション区切りを挿入すると、その位置を境目として前後に異なる設定を持たせられます。

たとえば10ページの資料で、1~5ページを縦向き、6ページだけ横向き、7~10ページを再び縦向きにしたいとします。この場合、6ページの前後にセクション区切りを入れることで、6ページを独立したセクションとして扱えます。

改ページとの違い

初心者が特に混同しやすいのが「改ページ」です。改ページは文章を強制的に次のページへ送るための機能で、ページ設定を分離するものではありません。

  • 改ページ:次のページから文章を始めたいときに使います。
  • セクション区切り:前後でページ設定やヘッダーなどを変えたいときに使います。

単に章を次ページから始めたいだけなら改ページで十分です。一方、次の章だけ用紙の向きやページ番号の形式を変えるならセクション区切りが必要です。

セクション区切りが必要になる代表的な場面

途中のページだけ横向きにする

横長の表やグラフを入れると、縦向きでは文字が小さくなりがちです。対象ページの前後を別セクションにすれば、そのページだけ横向きにできます。

表紙と本文でページ番号を分ける

社内資料や報告書では、表紙には番号を表示せず、本文1ページ目から「1」を始めたいことがあります。この設定でもセクションを分ける方法が便利です。

章ごとにヘッダーを変える

第1章では「概要」、第2章では「操作手順」のようにヘッダーを変えたい場合も、章の境目にセクション区切りを設定します。

Wordでセクション区切りを入れる手順

Windows 11上のWordでは、次の流れで設定できます。Wordのバージョンによって表示が多少異なることがあります。

  1. 区切りを入れたい位置にカーソルを置きます。
  2. リボンの「レイアウト」タブをクリックします。
  3. 「区切り」をクリックします。
  4. 「セクション区切り」の中から目的に合う種類を選びます。

新しいページから設定を変えたい場合は「次のページから開始」を選ぶのが分かりやすいでしょう。同じページ内で設定を分ける場合は「現在の位置から開始」を使います。

セクション区切りの種類

次のページから開始

区切りの後を新しいページから始めます。章の切り替えや、途中のページから用紙設定を変える場合によく使います。

現在の位置から開始

新しいページへ移動せず、カーソル位置から新しいセクションを始めます。同一ページ内で段組みなどの設定を切り替える場面で便利です。

偶数ページ・奇数ページから開始

次の偶数ページまたは奇数ページから新しいセクションを開始します。冊子や印刷物など、左右ページを意識した文書で利用されます。通常の社内資料では「次のページから開始」を使うケースのほうが多いでしょう。

セクション区切りを表示して確認する方法

セクション区切りは通常の表示では見つけにくいことがあります。「ホーム」タブにある編集記号の表示ボタンをクリックすると、文書内の区切りを確認しやすくなります。

ショートカットキーではCtrl+Shift+8で編集記号の表示・非表示を切り替えられます。数字の8はテンキーではなく通常の数字キーでも操作できます。

「セクション区切り(次のページから新しいセクション)」などと表示されていれば、その位置が境目です。レイアウトが突然変わったときも、まず区切りの有無を確認すると原因を見つけやすくなります。

ヘッダーやページ番号が一緒に変わるときの注意点

セクションを分けただけでは、ヘッダーやフッターが完全に独立しないことがあります。初期状態では前のセクションと連動している場合があるためです。

後ろのセクションのヘッダーまたはフッターを開き、「前と同じヘッダー/フッター」や「前と同じ」状態を解除してから内容を変更します。ここを確認せず文字を削除すると、前の章のヘッダーまで消えてしまうことがあります。

ページ番号についても同様です。本文から1を開始したい場合は、前のセクションとのリンクを解除したうえで、ページ番号の書式設定から開始番号を指定します。

セクション区切りを削除する方法

  1. Ctrl+Shift+8で編集記号を表示します。
  2. 削除したいセクション区切りを確認します。
  3. 区切りの直前または直後にカーソルを置きます。
  4. DeleteキーまたはBackspaceキーで削除します。

削除すると前後のセクションが統合され、ページ設定が変わることがあります。特に横向きページや異なるヘッダーを設定している文書では、削除前に状態を確認してください。

設定を間違えたときの安全な対処法

セクション区切りを編集してレイアウトが崩れた場合は、まずCtrl+Zで元に戻すのが安全です。ショートカットキーのCtrl+Zは直前の操作を取り消します。

すでに保存してしまった場合は、変更箇所をむやみに削除する前に編集記号を表示し、どこにセクション区切りがあるか確認します。重要な業務文書なら、別名でコピーを保存してから修正すると安心です。

再起動後に確認したいポイント

Wordやパソコンを再起動しても、保存済みのセクション区切りそのものが消えることは通常ありません。再び文書を開いたら、用紙の向き、余白、ページ番号、ヘッダー・フッターが意図した状態かを確認します。

編集記号の表示設定は画面上の見え方に関係するため、区切りが見えなくても削除されたとは限りません。Ctrl+Shift+8で再表示して確認してください。

仕事で便利になる具体例

会議資料の途中に横長のExcel表を貼り付ける場合、表のページだけ横向きにすると文字を大きく保てます。また、報告書の表紙と本文を分ければ、提出用として自然なページ番号に整えられます。

セクション区切りを知らないと、横向きにした瞬間に文書全体が横向きになり、慌てて元に戻すことがあります。仕組みを理解しておけば、「設定を変えたい範囲の前後を分ける」と考えられるため、Wordのレイアウト調整がかなり楽になります。

応用編:複数の設定を組み合わせる

セクションごとに変更できるのは用紙の向きだけではありません。余白、段組み、ヘッダー、フッター、ページ番号なども用途に応じて使い分けられます。

ただし、必要以上にセクションを増やすと文書構造が分かりにくくなります。設定を変える必要がある場所だけに使い、編集記号を表示して境目を把握できる状態にしておくのがおすすめです。

セクション区切りで失敗しないための予防方法

  • ページを送るだけなら改ページを使う
  • 設定を変える範囲を先に決める
  • 編集記号を表示して区切り位置を確認する
  • ヘッダー変更前に「前と同じ」状態を確認する
  • 重要文書は大きな変更前にコピーを保存する

FAQ

セクション区切りと改ページは同じですか?

同じではありません。改ページは文章を次ページへ送る機能、セクション区切りは前後でページ設定などを分ける機能です。

セクション区切りが見えません

ホームタブの編集記号を表示するか、Ctrl+Shift+8を押して確認してください。

途中の1ページだけ横向きにできますか?

できます。対象ページの前後をセクション区切りで分け、そのセクションだけ横向きに設定します。

セクション区切りを削除するとどうなりますか?

前後のセクションが統合されるため、用紙の向きやヘッダーなどの設定が変化することがあります。削除前に現在の設定を確認しましょう。

Windows 10とWindows 11で操作は違いますか?

Wordの操作は主にOfficeアプリ側のバージョンに左右されます。Windows 10とWindows 11でも基本的な考え方と操作手順は同じです。

まとめ

セクション区切りは、Word文書の一部だけに異なるページ設定やヘッダー、ページ番号などを適用するための機能です。単に次ページへ送る改ページとは役割が異なります。

「途中のページだけ横向きにしたい」「本文からページ番号を1にしたい」「章ごとにヘッダーを変えたい」ときは、セクション区切りを使う場面だと考えると分かりやすいでしょう。

操作に迷ったら、まずCtrl+Shift+8で編集記号を表示し、文書がどこで区切られているかを確認してください。区切りの位置と前後の設定を把握してから変更すれば、レイアウト崩れを防ぎながら安全に編集できます。

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